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投稿日 2009年9月12日(土)11時10分 投稿者 宇宙作家クラブ種子島打ち上げ取材チー
種子島での取材は終わった。午前2時過ぎの打ち上げは素晴らしいスペクタクルだった。H-IIBロケットは無事役目を果たし、HTVは国際宇宙ステーションへのランデブーを前に、技術試験を開始している。
さあお楽しみの時間だ。種子島ゴールデンラズベリー賞の発表である。今回は当宇宙作家クラブ種子島取材チームが全員一致で推薦した強者が受賞した。
「JAXAの打ち上げ中継――特にリフトオフ直後の真っ白画面」に対して、人々に新鮮な衝撃を与えた功績を認め、種子島ゴールデンラズベリー賞を贈るものである。
JAXAは年に2〜3機の大型ロケットをコンスタントに打ち上げており、その都度(あのあまりに慎み深い情報収集衛星は除く)打ち上げのネット中継を行っている。その道のプロが撮影する画像は、時としてマンネリにも陥りかねないが、今回は違った。
打ち上げ直後の固体ロケットブースターの放つ光は、絞りをきちんと絞らなかったカメラの受光素子を直撃、放送を見ていた全世界のディスプレイを白色光で照明器具へと変えた。その光の強さたるや、射点近くのブロックハウスにいた中村H-IIBプロマネをも驚かせ、さらには全世界で中継を見ていた人々に「目が、目があ〜」あるいは「まっしろしろすけ出ておいで〜」と叫ばしめた。そう、今回の映像はNASA-TVを通じて全世界に配信されていたのである。
白い光の衝撃は人々にこれがH-IIBロケットの打ち上げであることを忘れさせるほどであったと言わねばならない。当取材チームの一人は、打ち上げ直後、自宅の奥さんから「画面が真っ白〜」というメールを受信したことを付記しておこう。
賞品として、当クラブはシャープがこのたび新発売した丈夫で長持ち白い光のLED電球を用意することにする。ご自宅で使ってよし、国際宇宙ステーションでぶちぶち切れているという蛍光灯の代わりに宇宙に送るもよしの逸品である。この映像の責任者は当クラブにご一報頂ければ幸いである。取材チーム責任者が賞品と賞状を持って参上しよう。
次点として、ネット中継において打ち上げ後に流れたジェット音を上げておこう。
リフトオフ十数秒後から聞こえたジェット音は、現地では全く聞こえなかったにもかかわらずネット中継で全世界に配信されたために話題になった。
現地で後からネットを見た取材陣は最初なんのことやら解らず、あとからネット上の動画をチェックしてジェット音を聞いた。
どれだけ考えてもなんの音やら解らず、念のために広報のお姉さんに聞いてみたら。
「音速に向けて加速していくエンジンの音だと思います」
だいじょーぶかこの組織。
その後の調査でもジェット音の正体はまだ判明していない。これが今回だけのノイズなのか、あるいは次回以降もまた我々を悩ませるのか、音速突破のためのJAXAの新兵器なのか、謎はまだ解かれていない。
それではまた、次の打ち上げでお会いいたしましょう。
宇宙作家クラブ種子島打ち上げ取材チーム一同。
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