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宇宙作家クラブのメンバーによる取材活動の様子をリアルタイムでお届けします。
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No.1882 :打ち上げの軌跡
投稿日 2015年8月21日(金)13時58分 投稿者 柴田孔明

国際宇宙ステーションへ向かうH-IIB F5の軌跡。竹崎展望台より撮影。
(※今回の写真撮影は柴田孔明)


No.1881 :打ち上げ
投稿日 2015年8月21日(金)13時55分 投稿者 柴田孔明

H−IIBロケット5号機の打ち上げ。竹崎展望台より撮影。


No.1880 :CALET関係者囲み取材
投稿日 2015年8月21日(金)13時53分 投稿者 柴田孔明

・CALET関係者囲み取材
(HTV5には、高エネルギー電子、ガンマ線観測装置:CALorimetric Electron Telescopeが搭載されており、ISS到着後に「きぼう」の曝露パレットに設置される予定です)

早稲田大学 CALET代表研究者 教授 鳥居祥二
シエナ大学/ピザ大学 INFN 教授 イタリア側代表研究者 Pier S.Marrochesi
イタリア宇宙庁(ASI) 宇宙物理部門 Elisabetta Cavazzuti
JAXA CALETファンクションマネージャ 佐野伊彦

・打ち上げの感想。
鳥居・ISSの曝露部に取り付けられる、CALETという宇宙線を観測する装置の、サイエンス側の代表の鳥居です。この観測装置はプロジェクトが始まって5年かかっていて、やっと打ち上げにこぎ着けた。今日、打ち上げに成功して感激しています。これから最低2年の観測期間、5年間目標です。宇宙線の観測によって、これまで未解明だった宇宙の謎のひとつ、暗黒物質の探索を行います。あるいは、高エネルギー宇宙における様々な現象を理解するような観測を実施していきます。
S.Marrochesi・とても見事な打ち上げ風景をみて感激しました。これで日本の役割が重要になっていきます。
Elisabetta Cavazzuti・同じくこういった打ち上げを見るのは初めてで感激している。見事なチームワークに感謝している。CALETの打ち上げで、宇宙の問題が解決されることに期待している。
佐野・プロジェクト立ち上げから5年でようやく打ち上げ。運用できることを感激している。実験棟「きぼう」の暴露パレットはCALETのような全天の観測に適している。今後もこういったミッションが次々と立ち上がっていくことを期待している。

・質疑応答
読売新聞・CALETは我が子のようだとのことだが、打ち上げをどう見守られたか。今の気持ちなどをお聞きしたい。
鳥居・構想を持ったのは20年来。装置の隅々まで最初から我々が考案し、JAXAの協力を得てメーカーと開発してきて、確かに我が子のよう。打ち上げは初めて見たが、装置が乗っていることで感激。スムーズに打ち上がって喜んでいる。これから筑波と早稲田でデータを受信してデータの解析はイタリアとNASAと三つの国が国際チームを作ってデータ解析をし、成果を上げていく。

共同通信・観測はいつから行われるか。
鳥居・打ち上げ一月半はチェックアウト(装置の健全性の確認)作業が行われる。高電圧を使うので十分な真空状態になるまで約45日待つ。観測開始は9月末から10月初旬。その後、2年間の観測、健全ならばさらに5年まで延長を行う。

読売新聞・待ち遠しい気持ちをお聞きしたい。
鳥居・観測するエネルギーの領域は、これまで実際に観測されたことがない。いろんな理論的な推察(ダークマターや宇宙線の加速源)は出ているが実現していないものを目指す。どういった結果が出るか楽しみ。実際に観測することを期待している。

産経新聞・国際協力で未知の領域へチャレンジする意義をお聞きしたい。
S.Marrochesi・ひとつの国ではできないので、いろいろな国が集まるのは大事。ISSはいい成果である。
Elisabetta Cavazzuti・宇宙の国際協力は1950年代からあるが大事である。ほかの衛星でも行われているが、宇宙の謎を解くための国際協力がISSでも行われていくことが大事である。

以上です。


No.1879 :打ち上げ経過記者会見
投稿日 2015年8月21日(金)13時52分 投稿者 柴田孔明

2015年8月19日22時30分より、H-IIBロケット5号機打ち上げ経過記者会見が種子島宇宙センター竹崎展望台の記者会見室で行われました。

記者会見・第一部

・登壇者
文部科学省 文部科学副大臣 藤井基之
内閣府 政務官 松本 洋平
宇宙航空研究開発機構 理事長 奥村 直樹
三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部長 阿部 直彦
・側面列席者
内閣府 宇宙戦略室審議官 中村 雅人
文部科学省 大臣官房審議官 森 晃憲


・打ち上げ結果について・阿部宇宙事業部長
 三菱重工業株式会社及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターから平成27年8月19日20時50分49秒( 日本標準時)に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を搭載したH−IIBロケット5号機(H-IIB・F5)を打ち上げました。
 ロケットは計画通り飛行し、打ち上げ後約14分54秒に「こうのとり」5号機を正常に分離、所定の軌道に投入した事を確認しました。
 ロケット打ち上げ時の天候は晴れ、南南東の風(3.5m/s)、気温27.8度Cでした
 「こうのとり」5号機が軌道上での初期機能確認を無事終了し、国際宇宙ステーション(ISS)への貨物の輸送を成功裏に完遂される事を心より願っています。
 本日の打ち上げでH−IIBロケットは通算5機中5機の成功、成功率は100%です。H−IIAとあわせると通算33機中32機の成功、成功率97%です。またH−IIAとH−IIBの27機連続の打ち上げ成功です。H−IIBは2年ぶりの打ち上げでしたが、無事打ち上げることが出来、大変安堵しています。当社はこれからも皆様に安定的に打ち上げを提供できるよう更に心を引き締め、細心の注意と最大限の努力を傾注してまいります。
 今回の打ち上げに際し、多くの方々にご協力、ご支援いただきました。あらためて関係者の皆様に感謝を申し上げるとともに、引き続きご支援を賜りたくお願い申し上げます。

・打ち上げ結果について・奥村理事長
 打ち上げ事業サービス事業社として、今回のロケット打ち上げを見事に執行していただきました三菱重工株式会社様に、私の方からも御礼申し上げたいと思います。
 また、今回の打ち上げに際して私共JAXAは安全管理業務を遂行することになっておりましたが、この任務も無事果たしたことを皆様にご報告申し上げます。
 今回の打ち上げに際しましては、天候不順もあって二度予定日が延びておりましたが、この打ち上げに関わる、あるいは安全業務に関わって多くの地元の皆様をはじめ、関係機関の協力を得て初めて成し得た物として、あらためてこれらの皆様に御礼申し上げたいと考えています。
 我々JAXAは安全管理業務の他にも、「こうのとり」5号機の運用の業務が既に始まっています。今回の「こうのとり」5号機は来週月曜日、8月24日にISSに到着するように業務を進めていく予定です。今回「こうのとり」5号機のISSへのキャプチャはISSにいる油井宇宙飛行士がロボットアームで掴む動作を行います。同時に若田宇宙飛行士が筑波のJAXAの仲間と一緒にヒューストンから交信を行い、ロボットアームによる「こうのとり」5号機の捕獲をサポートするという、私共日本人が地上と宇宙の両方で物資輸送の大任を果たせるようになったことを、私は誇りに思い、また嬉しく思っているところであります。従いまして、この輸送ミッションを、8月24日のキャプチャを成功させたいと考えています。
 引き続き皆様方のご理解とご支援を賜りますようあらためてお願い申し上げます。

・藤井副大臣
 このような科学技術の成果が皆様方にお伝えできて本当に嬉しく思っています。H-IIBロケット5号機の成功は、これは本当に嬉しいことでございまして、この打ち上げに際しまして、ご尽力、ご支援をいただいた関係の方々にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。
 今回の打ち上げで基幹ロケットの打ち上げについて申し上げますと、28機連続で成功したことになります。H−IIAで22機連続、H−IIBで5機連続、イプシロンロケットで1機成功しています。我が国が有するロケット技術の、着実な発展と信頼性の向上を示すものと考えております。
 私は今回こちらに来させてもらいまして、前回はH−IIAロケットでの「はやぶさ2」打ち上げの成功に立ち会わせていただきました。今回はH−IIBロケットでの「こうのとり」5号機の打上成功に立ち会うことが出来、たいへん感動しております。これからも我が国の基幹ロケットが国民生活の向上や国際貢献などに資する宇宙開発需要を支えると共に、国際市場で活躍できることを期待しており、私共としても実現に向けて努力して参りたいと思います。
 今回のこの「こうのとり」5号機はISSに滞在する油井宇宙飛行士と、地上で交信を担う若田宇宙飛行士の共同作業によりましてISSへのドッキングが開始する予定と伺っております。無事にISSと「こうのとり」とのドッキングが成功して搭載しております水や食料、実験装置が宇宙飛行士に届けられ、我が国の宇宙開発技術への国際的な信頼にしっかりこたえて行くことを期待して止みません。これからもご支援をお願いしたいと思います。

・松本政務官
 本日H−IIBロケット5号機によりまして「こうのとり」5号機の打ち上げが成功をいたしました。まずはJAXA、三菱重工業株式会社、地元の皆様をはじめとします関係者の皆様方に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 今回、打ち上げが成功した訳でありまして、私もその模様を拝見させていただきました。たまたま私の地元が東京都の国分寺にあります。今から60年前に糸川英夫先生がペンシルロケットの水平発射実験を行ったのがまさに私の地元であります。先人達が一生懸命努力をし、そして関係者の皆さんが積み重ねた努力によって、こうして我が国のH−IIBロケットが成功し「こうのとり」という形で、世界の宇宙政策に我が国が大きな貢献していることに大きな感動をすると同時に、私自身誇りを持ったところでございます。
 いうまでもなく我が国の宇宙政策におきまして、この国際宇宙ステーションは宇宙分野で国際的な発言力を維持するなど重要な取り組みとなっているところであります。なかでも「こうのとり」は高い信頼性によりまして国際的に評価されておりまして、今後とも国際宇宙ステーションの運用に大きく貢献することが期待されているところでもあります。またH−IIBロケット等の基幹ロケットの打ち上げ成功は、我が国の宇宙活動の自立性を確保するために重要な意義を有するものと考えております。国際宇宙ステーションや基幹ロケットへの取り組みを含めまして今後も引き続き宇宙基本計画を着実に推進して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

・質疑応答
NHK・「こうのとり」がドラゴンの荷物を緊急輸送したが、これにどんな意義があるか。
奥村・今回は、外国のうまくいかなかった事例の直後で、私共に大変大きなプレッシャーがある中で仕事をしていたと思います。そういった中で打ち上げに成功し、大きなプレッシャーを跳ね返す第一歩を踏み出した。外国からいちだんと高く評価してもらえると考えている。ただし、これはあくまで打ち上げまでの話で、本来のミッションを達成するためには第二段階のISSへのキャプチャをきちっとやらなければならない。

日本経済新聞・三菱重工株式会社で請け負った打ち上げが連続成功で商業衛星の受注への影響はどうか。
阿部・非常に大きな一歩。外国でのISSへの補給がうまくいかなかった後の成功で、商業分野でも信頼性という面で、さらに世界から認められたと思っています。

NHK・米シグナスはロケットに問題あったが、こちらではそれらを踏まえてどの点で気をつけたか。
阿部・今回が特別という訳ではなく、以前からそういった事例があれば情報を集め、水平展開し我々のロケットでそういった事が起こらないか毎回チェックしている。今回もシグナス・ドラゴンの事例を分析している。

鹿児島テレビ・打上成功で今後日本がI貢献することや、影響はあるか。
奥村・将来、たとえば火星に行くなど遠方に行く場合にベースキャンプから物資を運ぶプロセスがある。我々の輸送機やベースキャンプとのドッキングの仕方やキャプチャの仕方が、ますます有人探査の世界で存在感が高くなっていくのではないかと考えています。

共同通信・今回、レイトアクセスでアメリカの荷物210 kgを乗せた。緊急搭載に応じて成功した受け止めと、このレイトアクセスの需要は高まると考えるか、そしてこれにどうこたえていくか。
奥村・レイトアクセスは、運ばれる物の方から見ると、受付が直近の方がサービスとしては付加価値が高い。たまたまアメリカの事例もあって緊急輸送の価値がご理解いただけた。
 ISSの「きぼう」棟で我々は生物実験に力を入れている。今回もそのための小動物の飼育装置を持って行っている。こういった生命に関わるものはできるだけ直近に積んだ方がいい。有効利用という点で、緊急輸送だけではなくて生物学的なものに有効利用できると考える。レイトアクセスに見合うような実験内容や実験対象を検討していくことも重要。これは日本の強みになる可能性があると、私は期待を持っている。

産経新聞・次の(種子島での高度化H−IIA)打ち上げは外国顧客だと思うが展望と意義、課題をお聞きしたい。
阿部・今度の顧客は「テレサット」でビック4の一角である。我々が受注したことで話題を呼んだが、打ち上げに成功することで我々の事業がさらに前に進める。高度化で5時間ちょっと後に分離で、その間の顧客対応をどうするかが課題である。


記者会見・第二部

宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門 HTV技術センター長 成田 兼章
宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門鹿児島宇宙センター長 打上安全管理責任者 藤田 猛
三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 技監・技師長 打上執行責任者 二村 幸基

質疑応答
読売新聞・まだ途中だが、現在の気持ちをお聞きしたい。
成田・無事軌道に投入されほっとした。スムーズに軌道に入ったなあというのが実感。ただ、私共としてはまだ作業の始まり。ミッション達成に向けて着実万全に作業を進めていきたい。

NHK・今の「こうのとり」5号機の状態をお聞きしたい。
成田・速報的だが、データ中継衛星等を通じて筑波と通信中。次に向け点検中です。

産経新聞・打ち上げを振り返っての評価をお聞きしたい。
二村・計画通りで、軌道もほぼノミナル。軌道投入もほぼ正確にできた。今回のミッションはかなり満足できる点数が出せると考えている。

・レイトアクセスで緊急物資を運ぶプレッシャーがあったが、感想をお聞きしたい。
・二村・正直なところ、ほっとしている。大切な物資を運んでいること、そして無事に軌道に投入しなければならない。他の衛星打ち上げと同じだが、今回特に注目されていて、ミッションを終えて非常に安堵している。

鹿児島テレビ・今回の打ち上げの成功がどのような自信になっていくか。
二村・おかげさまで連続成功が続いているが、H−IIBは2年ぶりでまだ5機目であり、作業を慎重に進めた。2年開いていると世代も代わっているので、オペレーションを行うクルーの教育訓練など用意周到に進めてきたつもりでいる。そういった事が今回の成功につながって、次につながる。

ニッポン放送・今回は緊急で水再生システムを積んだが、何の荷物を外したなどという苦労したエピソードをお聞きしたい。
成田・レイトアクセスだが、もともと緊急のものは三番目ぐらいの位置づけ。若干増えたが、乗せ方を苦労してきっちり乗せた。

NVS・今回、天候判断で悩まれたと思うが、状況をお聞きしたい。
二村・天候判断はいろいろな要素がある。今回は特に雷に注意した。雷が近づくとオペレーションに制約が出る。週間天気予報などで、最初の16日と次の17日は雷の発生が非常に心配された。我々としてはできるだけ早く打ち上げたいため、極力チャンスの大きい日を狙って天候判断をした。いったん燃料を入れ引き戻すと、我々の疲労がたまるため慎重に判断した。

sorae.jp・プレスキットの超小型衛星の数が海外報道と違うが、実際の搭載数をお聞きしたい。
成田・プレスキットのものはJAXAが輸送するものが2つとなっている。海外のものは別で、NASAのものは16となっています。
 (※当初17機となっていたが、会見終了後に16に訂正されています)

NHK・当初分離は打ち上げ15分後の予定だったが、実際には早いようだがどう判断されたか。
二村・あらかじめ組み込まれたプログラムで決まっているが、実際にはエンジンの性能によっては少しスピードが出てしまう事などがあり、求められたポイントで求められた軌道に投入するために、若干早めに進んだ場合は早めに分離するなど微調整をしている。

毎日新聞・ロケットはH3開発が始まった。「こうのとり」の改良型も検討されている。これらのコスト削減と今日の安全性を維持する事の自信はあるか。
二村・三菱重工株式会社はJAXAさんから開発を請け負っている。H3はJAXAさんからお答えいただく。コストと信頼性が相反する開発であってはならないと思っている。技術的に裏付けができたものでコストを下げ、ロケットとしては信頼性をこれまで以上に高めていく。厳しいがメーカーとしては地道に努力してJAXAを支えていきたい。
成田・H−IIBはやっと5号機まで上がったが、これまでの知見と経験、これからの打ち上げ実績で技術を確立していくのが基本。その裏付けがあった上で、コストを見直すなど技術の話が出てくる。

南日本新聞・HTV運用でドッキングが重要だが、日本人二人が担当する事についての気持ちをお聞きしたい。
成田・軌道上で油井宇宙飛行士、ヒューストンで若田宇宙飛行士、そして筑波で日本のチームの三つが連携して宇宙ステーションに物資を運ぶのはとても誇らしい事だと思っている。

NVS・今後、日本の輸送量の増加やHTVの増加は可能であるか。
成田・輸送機側として「こうのとり」はある意味、世界でいちばん大きい物資や量を運べる能力をもっている。今回5号機でもそういった工夫をしている。そういった機会があれば続けていきたい。

以上です。


No.1878 :H-IIB F5打ち上げ
投稿日 2015年8月20日(木)00時17分 投稿者 柴田孔明

H-IIBロケット5号機は、2015年8月19日20時50分49秒(JST)に打ち上げられました。


No.1877 :機体の射点到着 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年8月19日(水)06時54分 投稿者 柴田孔明

第2射点に到着したH-IIBロケット5号機

No.1876 :機体移動 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年8月19日(水)06時52分 投稿者 柴田孔明

2015年8月19日4時30分(JST)よりH-IIBロケット5号機の機体移動が行われました。
通常の打ち上げより早めの移動となったのは、「こうのとり」5号機側の作業があるためです。

No.1875 :H-IIBロケット5号機の新たな打ち上げ日時
投稿日 2015年8月17日(月)14時43分 投稿者 柴田孔明

延期されているH-IIBロケット5号機の打ち上げ日時ですが、臨時天候判断の結果、2015年8月19日(水)20時50分49秒(JST)に決定されました。
なお、今後の天候状況によっては、再延期の可能性もあるとのことです。

No.1873 :H-IIBロケット5号機打ち上げ再延期
投稿日 2015年8月16日(日)15時19分 投稿者 柴田孔明

8月17日に延期されていたH-IIBロケット5号機打ち上げですが、天候の悪化が予想されることから、8月19日に再度延期となりました。

以下、発表文です。

『三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、 種子島宇宙センターからの宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を搭載したH-IIBロケット5号機(H-IIB・F5)の打上げを平成27年8月17日(月)に予定しており ましたが、天候の悪化が予想されることから、打上げを8月19日(水)に延期いたします。
なお、今後の天候状況等によっては、再延期の可能性もあります』

No.1872 :打ち上げ時間について
投稿日 2015年8月15日(土)14時18分 投稿者 柴田孔明

 8月17日に延期されていたH-IIBロケット5号機の打ち上げ時刻が決定しました。

 以下、発表文です。

 『三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターからの宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を搭載したH-IIBロケット5号機(H-IIB・F5)の打上げを平成27年8月17日(月)に延期するとお知らせしておりました。
 本日、臨時天候判断の結果、H-IIB・F5の打上げを平成27年8月17日(月)21時35分54秒(日本標準時)に行うこととしましたので、お知らせいたします。
 なお、今後の天候状況によっては、再延期の可能性もあります。』

No.1871 :星出宇宙飛行士 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年8月14日(金)21時35分 投稿者 柴田孔明

・H-IIBロケット5号機 打ち上げ延期ブリーフィング(Y−1プレスブリーフィング)の後、星出宇宙飛行士への囲み取材が行われ、宇宙への思いなどを語っていただきました。星出宇宙飛行士は広報の担当のほか、これまでの宇宙飛行士の経験から機器の状態の確認などを担当されています。

No.1870 :H-IIBロケット5号機の打ち上げ延期ブリーフィング ●添付画像ファイル
投稿日 2015年8月14日(金)21時33分 投稿者 柴田孔明

 2015年8月14日15時より、種子島宇宙センター竹崎展望台の記者会見室にてH-IIBロケット5号機の打ち上げ延期ブリーフィングが行われました。当初はY−1プレスブリーフィングとして行われる予定だったものです。
 当初は8月16日の打ち上げ予定でしたが、同日は雷など悪天候が予想されるため、翌8月17日に延期されています。また、正確な打ち上げ時刻は国際宇宙ステーションの軌道によって変わるため、後日発表される予定です。
 また8月17日も雷なとが予想されているため、再延期の可能性があります。
(※一部敬称を省略させていただきます)

・登壇者
 三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 MILSET長 平嶋 秀俊 
 宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門 HTV技術センター長 成田 兼章
 宇宙航空研究開発機構 鹿児島宇宙センター射場技術開発ユニット長 長田 弘幸

(※以下、発表から抜粋)
・H-IIBロケット5号機の準備状況と延期について・平嶋
 ・H-IIBロケット5号機は飛島工場を5月29日に出荷後、射場作業を開始。
 ・機能点検(〜7月26日):機体の各機器が正常に作動することを確認。
 ・カウントダウンリハーサル(7月28日):関係要員に対し打ち上げ当日の対応手順を周知徹底するために、打ち上げ時の作業を模擬。
 ・「こうのとり」5号機とロケット機体の結合作業(7月31日)
 ・ロケット機体の最終的な機能点検(8月1日〜8月2日)
 ・「こうのとり」5号機へのカーゴ搭載(〜8月14日)
 ・発射整備作業を実施中(8月11日〜)
 ・2015年8月16日の打ち上げ時間帯にかけて、天候悪化が予想されることから、打ち上げの延期を決定。
 ・打ち上げ予定日:2015年8月17日(月)
 ・打ち上げ時刻:未定(17日の場合、21時36分頃が目安だが詳細は後日決定)
 ・機体移動予定日次:8月17日午前6時頃(変更の可能性あり)

・宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)のミッションについて・成田
 ・5号機では、当初計画されたレイトアクセス(速達サービス)計画を工夫し、NASA緊急要請物資の搭載の対応。
 ・「こうのとり」5号機が運ぶ主な物資
  往路:ISS運用に必要な物資
   ・ISSシステム補給品(水再生システム用ポンプ/フィルタなど)
   ・食料(生鮮食品など)、飲料水、生活用品
  往路:「きぼう」利用品(実験装置)
   ・小動物飼育装置
   ・静電浮遊炉
   ・多目的実験ラック2
   ・簡易曝露実験装置2号機
   ・高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET、船外装置)

  復路:役目を終えた実験装置:JAXA装置
   ・超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES)
   ・ポート共有実験装置(MCE)
  復路:役目を終えた実験装置:NASA装置
   ・STP−H4(Space Test Program - Houston 4)
 
 ・「こうのとり」の把持をISS長期滞在中の油井宇宙飛行士が日本人として初めて担当する。
 ・若田宇宙飛行士がNASA管制室でリードCAPCOM(ISSとの交信役のとりまとめ)として油井宇宙飛行士を支援。

・質疑応答:種子島会場
鹿児島テレビ・悪天候のうち、延期となった主な原因は何か、やはり雷か。
平嶋・その通りで、16日は雷が制約条件に接触する可能性が高い。この日は一日中、雷の予報が出ている。屋外作業での人、ロケット、HTV等への影響が大きい。

毎日新聞・雷による作業の遅れは何がどれくらいか。
平嶋・射場に警報が出ると作業が出来ない。昨日からの雷で現在2時間遅れだが、余裕をとってあるので今日の予定分は終わる見通しである。

読売新聞・天候について、具体的にどういった状況になると予想されるのか。
平嶋・雷警報が出ていると作業が出来ない。また、機体を外に出た後だと、直接落雷の危険がある。準備段階から15時間ほどロケットが外に出るため、このときに雷の懸念が無い状態にしたい。
 (※機体移動は打ち上げ当日の朝6時頃を予定していた)

産経新聞・今回の打ち上げについて、重要性、意気込み。万が一失敗した場合の悪影響はどう認識しているか。
平嶋・H−IIAは多かったが、H−IIBは2年ぶり。久しぶりなので確実にやっていきたい。ISSに物資を運ぶ(海外の)ロケットの失敗が続いているので、成功して日本の技術を見せたい。
成田・「こうのとり」は国際協力の重要な役割を担っている。確実にミッションに当たっていきたい。地上も含めいろいろな想定をしている。備えられるだけ備えている。
平嶋・実績もあり、間違いなく成功すると確信している。

・質疑応答:東京会場
NHK・延期された17日にも発雷の予報が出ているが、その点はどう考えているか。
平嶋・ご指摘の通り予断を許さない。しかし打ち上げ機会を確保したいため。今後も慎重に判断したい。なお、打ち上げ時刻には発雷は無いと予想されている。

東京新聞・打ち上げ時刻決定はいつか。延期の場合も夜10時頃が打ち上げの目安なのか。
成田・まだISSの軌道によるため決定はしていない。1日あたり24分くらい前倒しになってゆく。

ニッポン放送・延期によってキャプチャの作業などに影響はあるか。
成田・影響は無い。

読売新聞・延期の場合、キャプチャなどの作業も延期されるのか。
成田・今のところそうであるが、軌道の変更等によるためこれから決定する。

・質疑応答:種子島会場
NVS・NASAから種子島に届いた物資は、半月前という緊急物資は今回初めてなのか。
成田・初めてである。いつもは計画調整で事前に決まっている。

NVS・搭載物資に油井宇宙飛行士向けなどのスペシャルな物はあるか。
成田・お楽しみということで回答を控えさせていただく。

毎日新聞・延期の場合1日あたり24分前倒しだが、17日は午後9時40分頃になるのか。
成田・目安はそうだが、ISSの軌道は変わっているので厳密に24分ではない。作業に合わせて決めていく。

・質疑応答:東京会場
ニッポン放送・水再生システムの緊急搭載の理由は何か。
成田・ポンプとフィルタは、スペースX(ドラゴン)の事故により輸送を依頼された。

柴田・ミッションマークについて、前号機まではミッションのカラーの中に白文字で表現していたが、今回の5号機では白地に赤い文字になっているが理由は何か。
回答・今回のミッションのカラーは赤で、白地に赤は初心にかえるという意味でデザインした。

以上です。

No.1869 :H-IIBロケット5号機打ち上げの延期
投稿日 2015年8月14日(金)17時05分 投稿者 柴田孔明

宇宙作家クラブ取材班は、H-IIBロケット5号機の打ち上げ取材に入りました。

なお、8月16日の打ち上げを予定していたH-IIBロケット5号機ですが、悪天候が予想されるため翌8月17日に延期となりました。なお、8月17日も予報では天候が良くないことから再延期の可能性があります。

以下、発表文です。

『三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターからの宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を搭載したH-IIBロケット5号機(H-IIB・F5)の打上げを平成27年8月16日(日)に予定しておりましたが、天候の悪化が予想されることから、打上げを8月17日(月)に延期いたします。なお、今後の天候状況等によっては、再延期の可能性もあります。』

No.1868 :ISSへの水補給 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年7月1日(水)23時14分 投稿者 柴田孔明

ISSに運ぶ水を供給した蛇口。出るのは普通の水道水だが、このあと処理装置を通し、輸送用の水バッグに詰められた。

No.1867 :「こうのとり」5号機 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年7月1日(水)23時11分 投稿者 柴田孔明

「こうのとり」5号機

No.1866 :「こうのとり」5号機 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年7月1日(水)23時08分 投稿者 柴田孔明

公開された「こうのとり」5号機

No.1865 :「こうのとり」5号機の機体公開 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年7月1日(水)23時07分 投稿者 柴田孔明

 2015年7月1日、種子島宇宙センターにて宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)の機体公開と説明が行われました。
(※一部敬称を省略させていただきます)

・ミッション説明・登壇者
宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門 HTV技術センター長 成田 兼章
※筑波会場からも説明あり。

・運用の概要(説明より一部抜粋)
 打ち上げ予定日時:2015年8月16日22時01分頃(最新のISSの軌道により決定する)
 予備期間:2015年8月17日〜同9月30日(宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定)
 ISSによる把持:2015年8月22日頃(打ち上げが当初予定日の場合)

・「こうのとり」5号機が運ぶ主な物資(往路)
 ・ISS運用に必要な物資
  ISSシステム補用品、搭乗員食料、飲料水、日用品
 ・「きぼう」利用品(実験装置)
  小動物実験装置、静電浮遊炉、多目的実験ラック2、高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET、船外装置)

・「こうのとり」5号機が運ぶ主な物資(復路)
 役目を終えた実験装置:JAXA装置
  ・超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES)
  ・ポート共有実験装置(MCE)
 役目を終えた実験装置:NASA装置
  ・STP−H4(Space Test Program - Houston 4)

・補給能力の強化
 物資搭載方法の効率化により、船内物資の補給能力を段階的に強化。
 搭載可能な物資輸送用バック(CTB)数は、初号機の208個から5号機は242個と、34個(約15%)増やしている。
 速達サービス(レイトアクセス)は、現在運用されている補給船の中で最大。
 ※こうのとり5号機の搭載可能CTB数が242個、速達サービス対応は92個。
 ※「こうのとり」初号機は208個(速達4個)、2号機は230個(速達30個)、3号機と4号機は230個(速達80個)
 ※ドラゴン補給船は141個(速達14個)、シグナス補給船は112個(速達10個)
 (※速達サービス:打ち上げ10日前〜80時間前まで積み込み可能。通常は、打ち上げの約4ヶ月前に積み込み)

質疑応答

毎日新聞・今回の打ち上げの費用はいくらか。また、ミッション期間は何日間か。
成田・HTV製造費は約140億円。打ち上げの費用は三菱重工株式会社側で非公開。ミッション期間は過去30日〜60日の実績があるが、今回については現在調整中。

鹿児島テレビ・搭載される小動物実験装置と、静電浮遊炉について詳しく聞きたい。
(筑波会場)・小動物実験装置は、12匹のマウスを長期飼育(30日間)できる。宇宙環境は骨量減少、筋萎縮、免疫低下等の加齢現象に見られる、生物影響の加速的な変化を提供できる。これをうまく使って、こういった研究に貢献できるとして制作した。微小重力下での飼育と、遠心機付き恒温槽による1G下での飼育で、厳密に重力の影響だけを比較できる。
 静電浮遊炉は、宇宙では容器が無くても材料が浮いているため、2千度C〜3千度Cを非接触で表面状態から高精度に測定できる。欧州は電磁浮遊炉を使っているが日本は静電浮遊炉である。(資料より、米国は音波浮遊炉)こちらは融点が非常に高い金属、いわゆる希少金属や、セラミクス・ガラスなどの材料の特性データを取得可能である。

NVS・米露の補給線が相次いで失敗しているが、こうのとりへの影響はあるか。
成田・打ち上げスケジュールは影響なし。物資については、いろいろな要求が来ると予想される。レイトアクセスで調整する予定。

・関連して既にレイトアクセスは来ているのか。
成田・調整は終わっているが、入れ替えなどがあるかもしれない。

読売新聞・米露の打ち上げ失敗で、今後に向けて重くなる役割について。また、「きぼう」モジュールの中でマウスの実験はこれまで無かったのか。
成田・「こうのとり」は大きい能力を持っていて、今まで成功を重ねてきた。今後も一歩一歩気を引き締めていきたい。既に物資は積み込んでいる。確実にISSに届けるのが最大の使命。
 これから「こうのとり」は9号機までの4機ある。年一回、確実にミッションを達成していきたい。
(筑波会場)・「きぼう」モジュールでは過去にもあったが、それはNASAとイタリアの飼育実験だった。NASAはシャトルでも行ったことがある。

毎日新聞・5号機と、これまでの号機との違いは、搭載可能な物資の数が増えたことか。他にもあるか。増やしているが、ぎりぎりまで積み込んでから飛んでいるのか。
成田・大きいところでは物資を増やした点。あわせてレイトアクセスの物資について、重いものが運べるようになった。なお、数の他に容積がある。小さくても重いものなどがある。置く場所などを考えている。
 これまでの4回のミッションで見直した結果、太陽電池パネルを6枚削減し、プラズマやデブリの観測装置がついた。太陽電池の削減は56枚→50枚。

朝日新聞デジタル・補用品とは何か。飲用水の600リットルの水は何日分で、食料はどれくらいで何ヶ月分か。レイトアクセスで入れ替えが想定されるものは何か。
成田・ISSの補用品とは、構成している機器の予備、交換部品、装置のこと。
(筑波会場)・水はクルーの人数による。ISSでは水をリサイクルしているが、少しずつ減っていくので補給する。600リットルを6人で消費すると、再来年の2月までで消費される計算になる。滞在が3人なら伸びる。レイトアクセスとしてはクルーの衣服や通信装置などがある。今回のスペースXの事故によりNASAが調整中。
 食料は70kg×7袋(当初分)。クルーが一食一パックずつ消費。今回のスペースX(ドラゴン)の事故で増やすかはNASAが調整中。

成田・水は種子島宇宙センターの水道を不純物除去やヨウ素付加などの処理をして輸送用の水バッグに詰めたもの。今回、供給した水道の蛇口をお見せできます。

産経新聞・物資輸送用バック(CTB)とは国際標準のサイズなのか。
成田・その通り。補給機でISSに運ぶときの共通の単位系。バラエティで高さなどが倍のものもある。

産経新聞・レイトアクセスの数が増えたのは、「こうのとり」の搭載能力(6トン)を変えずに、隙間なく入れるなど工夫をしたのか。
成田・その通り。

産経新聞・宇宙機(HTV5)はパネル削減以外の変更は無いのか。
成田・構成は変わっていない。ただしスラスタが外国製から国産になった。
HTV1号と2号は海外製スラスタを使用。3号機から国産化した。ただし4号機のみ予備品の海外製を使った。5号機からは国産。

日本放送・海外の補給船打ち上げ失敗で期待が高まるが、その辺りの心境は。小動物実験装置のマウスはいつ打ち上げられるのか。
成田・4号機まで成功を続けてきた。気を緩めること無く、ひとつひとつ確実に進めていきたい。
(筑波会場)・マウスは今回は搭載しない。別の輸送機で運ぶ予定。秋から冬にかけて実験を行いたい。

NHK・CALETとはどんな観測機器なのか。これまで「こうのとり」で暗黒物質を観測したことはあるか。
(筑波会場)・ISSでは海外のAMSなどが稼働中だが発見には至っていない。観測するレベルの領域が違う。CALETは暗黒物質の痕跡があると思われる高エネルギー帯で測定する予定。

毎日新聞・宇宙環境では加齢現象が急に進むのか。また、熱物性データとは何か。
(筑波会場)・宇宙では10倍以上の早さで骨が減る。筋肉も2倍の早さで減る。どうして減るのかの研究が進められてきた。マウスは研究例が多いもので比較ができる。
高温融体の熱物性は調べてから後ほど回答します。
※温度、粘性、密度、表面張力の計測を行う。

毎日新聞・マウスの実験は日本棟では初めてなのか。
(筑波会場)・「きぼう」の中では既にイタリアなどでやっている。今回新しいのは人工重力装置があり、微小重力下との環境比較が詳細にできる。

フリー林・最大搭載6トンのうち、今回はどれくらい積むのか。
成田・5.4〜5.5トン。重量だけでなく容量もあるので、既にいっぱいである。今後、入れ替えはあるかもしれない。

フリー林・マウスは秋から冬にかけて実験したいとのことだが、どの宇宙船での想定で、代替案はあるのか。
筑波・マウスはスペースX(ドラゴン)を想定していた。これから調整を行う予定。

フリー林・マウスはどの宇宙船でも運べるのか。
筑波・ソユーズ宇宙船は大きくないためアメリカ(ドラゴン・シグナス)を想定しているが、今後はロシアも含めて調整したい。

毎日新聞・シグナスとドラゴンの事故で2度も失われた千葉工大のカメラを運ぶ予定はあるか。
成田・基本的には長期計画で決めているので、いまのところ明確には答えられない。NASAから依頼があれば、NASAの物資として運ぶ可能性はある。

毎日新聞・「こうのとり」はマウスの運搬は難しいのか。
(筑波会場)・現在「こうのとり」の仕様では生きたマウスを運べない。飛行中の空調と湿度コントロールが無いため。ISSに接続してからの装置は既にあるが、ISSに接続後の専用である。これを飛行用に改良すれば可能。

産経新聞・太陽電池のかわりの観測装置の設置について、なぜ設置したか。この観測装置はJAXAのものか。
成田・将来の研究の一環である。プラズマの電流計測、デブリの衝突観測センサ、宇宙機の電位計測センサがある。これらはJAXAが開発したものである。

以上です。

No.1864 :H-IIBロケット5号機の機体公開 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年5月22日(金)20時20分 投稿者 柴田孔明

ロケットは5月29日に飛島工場から出荷され、6月1日に種子島宇宙センターに搬入予定です。

No.1863 :H-IIBロケット5号機の機体公開 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年5月22日(金)20時17分 投稿者 柴田孔明

公開されたH-IIBロケット5号機の第2段。

No.1862 :H−IIBロケット5号機 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年5月22日(金)20時16分 投稿者 柴田孔明

公開されたH-IIBロケット5号機の第1段。
黒いカバーの中にエンジン(LE-7A)があります。

No.1861 :H-IIBロケット5号機の機体公開 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年5月22日(金)20時13分 投稿者 柴田孔明

 2015年5月22日午後より、三菱重工業株式会社飛島工場にてH-IIBロケット5号機のコア機体が報道陣に公開されました。
 (※コア機体とはH-IIBロケットの第1段機体と第2段機体を合わせた名称で、SRB−Aと衛星フェアリング、ペイロード等は含みません)
 (※一部敬称を省略させていただきます)

・登壇者
三菱重工業株式会社 執行役員フェロー 防衛・宇宙ドメイン 技師長 H-IIA/H-IIB打上執行責任者 二村幸基
三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 H-IIA/H-IIBロケットプロジェクトマネージャ 秋山勝彦

・概要説明
 H-IIBロケットにより宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV−5)を所定の軌道に投入する。
 ミッション終了後、ロケット第2段について、南太平洋上へ制御落下を行う。
 (※制御落下はH-IIBロケット2号機から継続運用中。全号機で計画水域への落下成功)
・打ち上げ時期及び予備期間は調整中。(※夏頃で調整中)
・機体コンフィギュレーション
  第1段エンジンLE-7A:2基、
  第2段エンジンLE-5B-2:1基、
  固体ロケットブースタ:4基
  HTV用フェアリング:5S−H型
・特記事項
  MHIの打ち上げ輸送サービスでは2機目のH-IIB打ち上げ。
  H-IIAに適用済みのコストダウン項目を適用。
   例→画像圧縮伝送装置 : 画面合成機能を追加し、搭載数を2→1個に削減。

・コア機体は工場での機能試験を終了し、出荷準備作業中。
 5月29日に飛島工場より出荷し、6月1日に種子島宇宙センターに搬入予定。
・固体ロケットブースタは工場での作業を完了のうえ射場へ搬入済み。
 コア機体起立後にコア機体に結合予定。
・衛星フェアリングは射場へ搬入済み。

・質疑応答

NHK・打ち上げ時期について、だいたいいつ頃になるのか。
二村・我々としては夏頃として準備を進めています。

日経新聞・第2段の落下制御はデブリ対策なのか。また他国でも行っているのか。
二村・低軌道の場合は数日で落下の可能性があるが、確実に安全な所に落とすためやっている。海外ではアリアン5でもやっていると聞いている。

日経新聞:打ち上げに向けた決意など。
二村・運ぶものが何であろうと、要請された荷物を必要な軌道に確実に投入するのが我々の仕事。しっかり確実に打ち上げを成功させたい。

共同通信・金額を伺いたい。
二村・金額についてはお答えできない。打ち上げを行ってペイロードを投入することで対価をいただく。そのことを詳らかにするのは、他国に我々の戦略を明らかにするようなものであり、海外でも同様である。

共同通信:前号機からどれくらい下がったか。
二村・2つ減らしたが、総部品点数の約100万点の中では微々たるもの。

・今回と直接関係ないが防衛装備移転三原則の変更でビジネスチャンスはあるか。
二村・我々を例えると運送業者。インフラとしては同じものだが、我々は衛星を乗せて打ち上げることで対価を得る事業モデル。輸出をすることは今のところは無い。

日刊工業新聞社・H-IIBは4号機から民間移管だが、このクラスの衛星市場はどれくらいか。
二村・H-IIBは静止遷移軌道への投入能力はH-IIAの倍もあるが、これだけの能力を生かす機会がなかなか無い。アリアン5も能力があるがためにデュアルロンチで対応している程であり、なかなか難しい。

NVS・次期基幹ロケットでは第2射点を使う計画案がある。同じ射点を使うH−IIBはHTV(こうのとり)打ち上げを9号機まで行う予定だが調整は行うのか。
二村・建て前では新型ロケットに関してはJAXAが責任を持つ。三菱重工株式会社としては開発と運用の二つがあるが、輸送サービスを行う観点からすると、十分な調整と協議が必要と感じる。しかし今のところまだ次期基幹ロケットの開発は本格的には始まっていないので、調整するしかない。

日本経済新聞・現在JAXAが行っている安全管理まで三菱重工でやることはあるか。
二村・安全管理は国が執行するのが望ましい。たとえば軌道逸脱時に躊躇無く破壊を行えるのは独立した機関である。

以上です。

No.1860 :はやぶさ2記者説明会の様子。 ●添付画像ファイル
投稿日 2015年4月29日(水)09時42分 投稿者 柴田孔明

記者説明会の様子。

No.1859 :小惑星探査機「はやぶさ2」第1回目イオンエンジン連続運転後の運用状況
投稿日 2015年4月29日(水)09時40分 投稿者 柴田孔明

 2015年4月27日午後、小惑星探査機「はやぶさ2」第1回目イオンエンジン連続運転後の運用状況に関する記者説明会がJAXA東京事務所で行われました。
 2014年12月3日の打ち上げ以降、はやぶさ2は順調に飛行しており、2015年12月3日に地球スイングバイを実施する予定です。

登壇者
宇宙科学研究所 はやぶさ2プロジェクトチーム プロジェクトマネージャ 津田雄一
宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授(前はやぶさ2プロジェクトマネージャ)國中均

・運用状況
 3月2日:初期機能確認期間を終了(実施期間2014年12月5日〜2015年3月2日)
     初期機能確認時の取得データによる詳細解析は、各機器にて継続して実施中。
 3月3日:小惑星に向けた航行段階(巡航フェーズ)に移行。
     2015年末の「地球スイングバイ」に向けた運用を開始。
 3月3〜21日:第1回イオンエンジン連続運転を実施。
       ※イオンエンジン連続運転(軌道制御運転)
       ・「地球スイングバイ」に向けた軌道制御運転として、2回に分けて合計約600時間(約25日間分)を実施する計画。
       ・使用するイオンエンジンは、「A」と「D」。
       ・1回目を3月3〜21日にかけて実施。(連続稼働時間実績=409時間)
       ・2回目は6月上旬に実施予定。
 4月22日、24日:ESA Malargue局(アルゼンチン)、DLR Weilheim局(ドイツ)の2地上局を用いた運用を実施。
 ※打ち上げ直後にNASAのDSNを使っており、これで内外の地上運用ネットワークが出揃った。
 (※日本:通常運用では臼田を使用、打ち上げ時は内之浦も使用、DSNはクリティカルな運用で使用:Goldstone,Madrid,Canberra)
 4月26日:探査機は安定して深宇宙を航行中。

・4月27日(日本時間)の航行ステータス
  太陽距離:1億6051万km
  地球距離:5275万km
  飛行速度:27.68km/s
  総飛行距離:3億5166万km

・今後の予定(地球スイングバイまで)
 2015年6月上旬 :第2回イオンエンジン連続運転。
 2015年8〜9月 :イオンエンジンによる軌道微調整期間。
 2015年10月初旬以降 :化学推進系による精密誘導開始。
 2015年12月3日 :地球スイングバイ(現時点での計画予定日)

・その他、質疑応答などから抜粋

 ・定常運用が始まったばかり。出だしは順調だが、気を引き締めて運用していきたい。
 ・地球スイングバイは2015年12月3日で、日単位の変更は無い予定。当日の実施時間帯はこれからの2回の軌道調整による。地球に近づくほど計測の精度が良くなるため、その課程で誘導精度を高める。
 ・第1回連続運転にイオンエンジンの「A」と同「D」を選択した件は、熱的な関係や打ち上げ後の調子を見て決めた。熱的には対角線が有利で「AとD」「BとC」の組み合わせとなる。接続できる電源が多い「BとC」は将来のために温存した。4台とも健全なので余裕がある。
 ・地球スイングバイに向けたエンジンの運転時間(約600時間)は2台同時のため、累積すると約1200時間となる。地球スイングバイ後は殆どの時期で3台のフル稼働となり、1万時間×3台の3万時間を見込んでいる。
 ・プロジェクトマネージャが交代した件は、設計制作から運用段階になったための適材適所という面と、研究開発に携わりたいという國中教授の個人的な希望によるもの。
 ・運用体制はJAXAの人間で、おおよそ一週間一回の交替。小惑星到着付近では大きい成果を得るため最適化する。小惑星到着後の1年半の期間は、日によって24時間の運用もあるため、1日3交代で20人〜30人のプロフェッショナルなオペレータが必要。今はその練習を行う重要な期間である。
 ・目標である小惑星1999JU3に日本語名をつける件については、今のところ発表できる内容は無い。また、今現在地球から小惑星を直接観測することは位置的に難しい。

以上です。